日々徒然Highmount

Highmountが感じたこと、興味をもったこと、やってみたこと、ひたすら書き込んでみる。

i-dioはこの先生きのこれると思う

3月から東京、大阪、福岡でサービスを開始する、V-Lowマルチメディア放送「i-dio」だが、V-Highマルチメディア放送であったNOTTVが6月でサービス終了となるのもあり、先行きを不安視する人も少なくないことだろう。

www.i-dio.jp

サービス開始に先立ち、対応端末である「i-dio Phone」の販売も始まっている。

www.fleaz-mobile.com

i-dio Phoneについては当初購入を考えていたんだけど、結局のところまずサービス開始前に買うのは見送ることにした。
理由としては、現状で海の物とも山の物ともつかないi-dioというサービスに対して、専用端末を3万円以上出して購入するというのがリスキーに感じられることと、運用する回線がなさげなので、早く入手したところで持て余すおそれがあったから。
あと、コヴィアというメーカーの製品がまだあまり信頼できていないというのもありながら……

そんななかで、なんでこんな記事を書くことにしたのかというと、こんな記事が目に留まったから。

kplparty.blog.fc2.com

実はi-dioWi-Fi経由でスマートフォンを使って放送を受信できるチューナーを5万台、無償モニターと称して、実際は無料配布という形で配るという方針をとった。
私もこのモニターに応募して既に当選しており、あとは2月以降のチューナー到着を待つのみ。*1

NOTTVはサービス開始当初は受信可能な端末が限定的だったことで、サービス利用者が増えにくいという構造的な問題があった。*2

実はNOTTVのサービス開始当初に実施されたモニターキャンペーンにも申し込んで、短期間利用していたこともあったが、ハードウェアの能力不足と受信感度の悪さを理由に、一度は利用するに値しないと判断したことがある。

その後搭載端末が増えてから、改めて利用していた時期もあるが、コンテンツの乏しさは如何ともしがたく、結局サービスを解約している。

また、NTTドコモスマートフォンしか対応端末が出てこないということで、いくらドコモからリリースされる多数の端末に搭載されるようになったとしても、auソフトバンクを利用しているユーザーにとっては、結局用なしとなってしまう。
NOTTVがハード的にもソフト的にも、ドコモのサービスと完全に紐付いてしまったことが、広まりを阻害した要因の一つであったと感じている。
もっとも、最大の要因は、なんといっても課金してまで見たいコンテンツがあまりなかったという、根本的な話だったと思うので、Netflixとかの進出が早かったという分析はちょっと的外れにも感じてしまうのだが。

i-dioに話を戻すと、まずは5万台対応端末をバラ撒き、さらにi-dio Phoneも販売することで、サービス開始当初の時点で言えばサービスに接することができるユーザー数がある程度確保できる。
今度はキャリアサービスには縛られていないので、様々なメーカー、様々な形態の端末を出すことができるだろう。
とはいえ、i-dioにしたってコンテンツの質と量を充実させないことには、NOTTVの轍を踏むことになるのは間違いない。

コンテンツについては、地域FM会社が中核となる放送会社がそれぞれで番組制作を行うため、すべてのコンテンツが全国一律ではない。
地域の特色を出すこともできるし、どこかの地域で人気が出たコンテンツを相互融通することで、コンテンツを育てるということもできるかもしれない。

NOTTVとは色んな面が似て非なるサービスであるから、NOTTVに比べれば、i-dioは「この先生きのこれる」可能性が高いのではないかと考えている。
繰り返しになるが、あくまで質・量ともにコンテンツが充実することが前提条件。

いつまでも、先のことを気にしていると落ち着かないので、まずは3月のサービス開始を楽しみに待つことにしたい。

 

*1:なんかのサイトに登録させられるのが気に入らんといえば気に入らんが……

*2:しかも対応機種だった当時のシャープ製端末、バッテリーはもたないわ、発熱は凄いわ、NOTTV受信できないわで散々だった。