日々徒然Highmount

Highmountが感じたこと、興味をもったこと、やってみたこと、ひたすら書き込んでみる。

熊本で地震……

4月14日21時26分、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生。
残業を終えて帰宅し、食事を始めたばかりで突然テレビと携帯電話から鳴りまくる緊急地震速報
最初は状況が飲み込めず、それが緊急地震速報であることに気付くのに少し時間がかかってしまった。
幸い、揺れが来る前に事態を把握できたが、その直後に大きく揺れた。

ニュース速報値は震度5弱気象庁の発表値で震度4。
かつて福岡県西方沖地震を体験していて、そのとき震度5強を体験しているが、やはり何度経験しても地震というものには慣れない。

すぐにNHKニュースにチャンネルを変えて、我が目を疑った。
熊本県震度7……震度7!?

直後、会社から支給されている携帯電話のメールが鳴り響く。
ある顧客の設備で異常が発生したことを知らせるメールだった。
関係者への電話や、会社の安否確認システムへのメール報告を行いつつ、熊本の関係者への連絡を試みるが、やはりつながらない。

ニュースに映るのは、見知った場所。徐々にはっきりする状況は、予想していたよりも深刻。
その日は何度かの余震があったものの、とりあえず早めに床についた。
翌朝、連絡がつかなかった熊本の関係者から電話がかかってきたので、状況の確認と仕事の段取りを付けて出社。
上司に状況の報告を行い、関わっている案件の情報収集を行う。
実はその日、午後から熊本で会議に出るはずだったが、もちろん会議は中止。もし会議が朝一で前泊していたら、間違いなく被災していたことだろう。

その日の夜、何かと疲れてうたた寝をして、夜遅くに目が覚める。
遅めに風呂に入り、頭を洗い始めたとき、突然激しく揺れた。これは最初よりも大きい。
4月16日1時25分。

急いで体を洗い風呂から上がり、ニュースとTwitterで情報を探す。
最初の震源の最大余震かと思ったが、今度は震源が違う。
今度大きな被害が出たのは、南阿蘇村。そのニュースにショックを受けた。
南阿蘇村には仕事の関係で行くことがあり、今年も来月半ばに行くことになっていた。
時間が経つにつれて切迫した状況が見えてくる。
続く余震に布団に入る気になれず、結局居間で仮眠をとることしか出来なかった。

翌朝、阿蘇大橋崩落、山崩れ、57号線寸断、阿蘇山は小規模ながら噴火、俵山トンネル崩落、大切畑ダム(ため池)の漏水、九州道の被害拡大……事態は思っていた以上に酷い。

仕事で熊本に行くことも多く、公私共に思うところが多すぎるだけに気持ちが落ち着かない。
震源から遠く離れていても、地面は容赦なく揺れる。落ち着いてくつろぐこともできない。
遥か後方でさえこれだ。最前線になってしまった被災地はその比ではない。

余震は続いているし、雨も降っている。まだ始まったばかりで、終わりは見えない。
週が明けると、また被害状況の確認や、災害復旧作業に従事することになるだろう。
このような立場は遠い場所にあるように思っていたが、こんな形で当事者になってしまうとは思っていなかったというのが本音。
いやあるいは、これは序の口で、いずれ被災者の立場に立つ日が来るのかもしれない。

色々と気持ちの整理がつかずにいるが、とにかくできることを一つずつ片付けていくしか、今はやることはないのだろう。