日々徒然Highmount

Highmountが感じたこと、興味をもったこと、やってみたこと、ひたすら書き込んでみる。

いつの間にか、ソフトバンクでARROWS M305を売っている。

昨年12月末、いつの間にか富士通の法人向けスマートフォンに「ARROWS M305」が追加されていた。

www.fmworld.net

ん?ARROWS M305/KA4なら、2014年に発売されてますやん?

ARROWS M305/KA4は、SIMロックフリーの法人向けスマートフォンで、スペックとしては一般向けのARROWS M01に指紋認証デバイスを搭載したといった感じの姉妹機。
しかし実際はBTOでメモリやストレージを増強したり、NFCを搭載したり、カメラを非搭載にしたりというカスタマイズが行えるという代物。
2015年6月には、富士通のヘッドマウントディスプレイと組み合わせるための専用モデルが追加されている。

実はM305/KA4は法人だけではなく、富士通の直販で個人でも購入することができるのだが、個人で購入する場合、修理やサポートを受けられないとのこと。
標準モデルのスペックが1.2GHzクアッドコア、メモリ1GB、ストレージ8GBということで、ミドルレンジといってもメモリやストレージが心細すぎるので、あまり特筆すべき点はないといえるし、スペックを考えると直販価格はどう考えても割に合わない。
昨年、一般向けの後継モデルであるarrows M02が発売されているだけに、尚更。

で、前述のARROWS M305だが、どうやらM305/KA4とは別物であることがわかった。
どうやらこいつ、ソフトバンクの法人営業が取り扱っているモデルらしい。

mb.softbank.jp

スペックを見比べていると、M305/KA4とM305には大きな違いがあった。
それは対応周波数帯である。

 M305/KA4

  UMTS:バンド1・5・6・19
  LTE :バンド1・3・19・21

 M305

  UMTS:バンド1・8
  LTE :バンド1・3・8

個人的にはこの周波数帯をバンド表記で書くのがどうにも好きではない。
どの周波数帯に対応しているのかが直感的にわからないからだ。
とはいえ、上りと下りの周波数帯域が離れている場合や、国際的な表記方法と国内(総務省)の表記方法が異なって直感的ではないという意見もよくわかる。
とりあえず今回は上を読み替えるための対応を併記することにする。

 UMTS

  バンド1:2100MHz帯
  バンド5:850MHz帯
  バンド6:NTTドコモ旧800MHz帯
  バンド8:900MHz帯
  バンド19:NTTドコモ新800MHz帯

 LTE

  バンド1:2100MHz帯
  バンド3:1800MHz帯(NTTドコモ東名阪バンド、旧ワイモバイル1.7GHz帯)
  バンド8:900MHz帯
  バンド19:NTTドコモ800MHz帯
  バンド21:NTTドコモ1500MHz帯

900MHz帯はソフトバンクのいわゆるプラチナバンド、1800MHz帯は国内(総務省)では1.7GHz帯と呼ばれている帯域。
この辺の話は本筋からだんだん離れていくので、この辺で切り上げるが、M305/KA4はドコモの帯域に最適化されているのに対して、M305はソフトバンクの帯域に最適化されている、無線部分がまるで別物であった。

M305/KA4も実はソフトバンクの帯域に対応していたのか?とも思ったが、どうも発売同時のインタビュー記事を見る限り、本当にドコモの帯域に最適化していた模様。

k-tai.impress.co.jp

そこで総務省のHPで技適の検索を行ってみたところ、昨年9月、arrows M02/RM02の認証が通る10日前、新たにM305の設計認証が通っている。
中身を精査していないので間違ってるかもしれないが、ソフトバンク向けの無線モジュールを搭載したM305の認証だったのかなぁと。

 

あまり一般ユーザーには縁がなさそうな端末だけど、思いがけず面白いものを見つけてしまったので、ちょっとだけ調べてみた結果を書き殴ってみた。