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日々徒然Highmount

Highmountが感じたこと、興味をもったこと、やってみたこと、ひたすら書き込んでみる。

ハイスクール・フリート、これをもっと早くやってれば……

相変わらずツッコミどころを探すために見ている感がある「ハイスクール・フリート」であるが、ここ2回ほどは、もっと早くこういうエピソードを盛り込んでおけば、評価は良かったのでは?と思う、なかなか惜しい感じがあった。

第7話はそれ以前から生じていた艦長と副長の間にできた溝を修復する話。

唐突なお風呂シーンとか、水不足から水着で雨水収集とか、ここ最近の日常パートであまり評判がよろしくない感じの流れが続いて、あー、今回もまたツッコミどころ満載な感じなのかなと最初は思わされた。
しかし、その中で艦長のバックグラウンドが語られるわけだが、これもっと早めにやればよかったのでは?と。*1
そういえば、書記の一人芝居がいつの間にかドイツ娘との仁義なき◯◯ネタにすりかわっているが、まあ一人芝居よりはマシというところか。どちらにせよノルマ化しているが。

嵐で座礁した民間船の救援に向かう晴風。海洋学校は専門性が強い職種学校としての性質が強く、どうやらブルーマーメイド志願者は中学時代からこれらの専門教育を受けているらしいことが示唆されているので、乗組員は職種に応じた専門技能を持っているが、ところどころユルさを見せる。
しかし、演習ではなく実戦の場でこのユルさを見せるのは、逆に違和感を募らせる演出ではある。
普段ユルユルでも実戦にあたってはちゃんと締めるメリハリを見せるほうが、よっぽどいいと思うんだが。

艦長が艦橋を離れることを押しとどめるため、現場指揮を受け持つことになった副長だが、「多聞丸」がいないという民間人の申告により、現場指揮の支援についていたドイツ娘とともに船内探索。
まあ、ここで人間じゃなくてペットだろうなということは容易に想像がつくわけだが、案の定。しかし猫。猫が苦手な副長にとっては本来一筋縄ではいかない相手。

沈没が始まってしまい、船内に取り残された副長だが、駆けつけたブルーマーメイドによって救出。
「生きとったんかワレ!!」は笑わせるところ。
助けた多聞丸は副長に懐いてしまったことで、副長に譲られ、晴風の守り猫その2になることとなった。
いや、おい民間人。ペットをそんな簡単に手放すってどうなん。大事な猫だったんじゃないのか。
艦長と副長の和解がメインのはずなのに、そこの掘り下げが中途半端だっただけに、なし崩し的に和解してしまった感があるのも残念といえる。
最後の最後に派手にツッコミどころが増えてしまって、やっぱりこういうアレな脚本なのかとガッカリするところではあるが。

余談だが、晴風にもともといる五十六と、新たに加わった多聞丸、船の守りが山本五十六元帥に山口多聞中将とは、また豪勢な話である。

ところで、ブルーマーメイド部隊の母艦がインディペンデンス級沿海域戦闘艦であったことから、以前指摘した海洋学校の教員艦がインディペンデンス級やあきづき型であることの説得力はある程度はついたと思われるが、ならば尚更同型艦とまでは言わないまでも、ある程度世代が近い艦で実習しないと現場で役に立たないのではと懸念がないわけではない。*2

ラストシーンで霧の中を進む軍艦……武蔵?と思わされたが、これがミスリードであったことが第8話で明らかになる。
霧の中で、環境構造から武蔵と思われる艦影を捕捉。
しかし距離が近すぎることから、金剛型であることが判明。横須賀女子海洋学校所属の比叡であった。

比叡の艦橋を大和型と見誤るのは、比叡は昭和11年に大改装を受けた際、大和のテストベッドとして大和型に似た艦橋構造とされたことを踏まえた流れであろう。
しかし、武蔵の46cm砲も脅威だが、金剛型の速力と35.6cm砲も駆逐艦にとっては十分過ぎる脅威なわけだが。

ブルーマーメイド到着は4時間後、それまで比叡を捕捉し続けなければ……しかし3時間で比叡はトラック諸島に到着……トラック諸島!?そんな遠くまで行ってるの??
トラック諸島の民間人に例のウイルスが感染することを防ぐため、晴風で阻止する羽目に。

場面変わって、横須賀女子海洋学校。
宗谷校長のもとを訪ねてくる、ブルーマーメイドの宗谷安全監督室長、つまり、母ちゃんのところに長女が訪ねてきたわけだが、ここで例のネズミが海上安全整備局の下部機関で偶然に生み出された生物で、その生物を使った実験の事故で沈んだはずの潜水艇西之島新島の火山活動のせいで浮上。
西之島新島が海洋実習の集合地点であったことから、実験成果の回収を目論んだことが今回の事件の発端であるということが語られる。
またウイルスは感染者を生体電流でネットワーク化し、一つの意思のもとに行動させる作用があり、この生体電流ネットワークの電磁場の影響で電子機器に不具合を生じさせる……というなにげにトンデモ理論が飛び出す。
てか、軍規格のC4Iシステムをダウンさせるほどの電磁場って……

しかもネズミ改めRATtが媒介するウイルスの抗体を作ってしまった鏑木美波、数回前からなんかキャラ立ちさせてきたなと思ったら、やっぱり晴風クルーのなかで一番凄い人だった。
海洋医大を飛び級卒業、海洋実習を履修していなかったため、晴風に乗艦という、宇宙戦艦ヤマトにおける真田のような存在*3だった。

場面再び転じて晴風へ。いきなり戦闘中。
攻撃を論じ始めた途端、パーカートリガーハッピー水雷長がまた騒ぎ始める。おまえマジで自重しろ。てか艦長と副長の会話の裏で不穏当なこと言ってんじゃねえぞ。

比叡を阻止するための作戦を思いついた艦長、独断で作戦を強行するのではなく、ちゃんと学校に作戦を上申し許可を得ることを覚える。
さすがにお尋ね者ではなくなったので、データリンクや無線の封止は解除されているらしい。それはそれで、感染した艦に捕捉されそうな気もするんだが。
校長が口にした「いい風が吹いている」というセリフに、艦これの天津風を思い出さずにはいられない。*4

作戦実行は乗員全員の合意が条件のため、緊急艦内会議。
一番反対しそうな機関科、特に副長贔屓の黒木が苦言を呈するが、似非江戸っ子な機関長の一声で賛成に回り、副長の発言に黒木もついに折れる。

個人的に収集しているという書記の海流データ、「この辺でええとこ見せんと、もう舞台は回ってきませんけぇ」というノルマ達成かつメタ発言、第四の壁を壊すことができれば、デップーさん*5並みの存在に昇華しそうな勢い。

どうやら作戦は比叡を浅瀬に誘い込んで、座礁させることの模様。
バルブ破損で蒸気が充満してる機関室、いや待て、これボイラーの蒸気なら飽和蒸気だろ。死ぬぞ。

ことごとく狙った浅瀬をかわしてくる比叡、最初かわされたポイントに戻ってくるが、晴風はバラスト排出、バラストを減らすことで復原性が損なわれるため、高速戦闘機動中にバラストを排出すれば、操艦ミスで自分が転覆する恐れもある。
比叡は見事座礁して機関停止。ここで先ほど出てきた海図がオンラインで、潮の満ち引きが考慮された作戦であったことが明かされる。
バラストを排出し喫水を浅くして、潮が引いて水位が下がった浅瀬を晴風は通り抜けてみせ、後を追ってきた比叡は水位が下がったことに気付かずそのまま進入して座礁したということか。

そこにやってくるブルーマーメイドの黒いインディペンデンス級。なんか変なのが飛び降りてきたぞ。どこの重雷装巡洋艦だよ!
なんか出てこねーなと思っていた宗谷家の次女、真雪だった……
ここからの尻揉みのくだりは不要だった気がしてならないが、ところで比叡、座礁してても攻撃できるよね?目の前にいる二隻になにもしないのか。
座礁による傾斜で撃てないのか、それとも浸水がひどくてそっちの対処に人が割かれているのか。

第8回はようやく視聴者が期待していた話の流れだったように思う。
それなりに蛇足はあるのはこの作品では諦めなくてはいけないのだろうが、やはりシリアスパートと日常パートをちゃんと切り分けたほうがよいということがはっきりしたと思う。
しかしそろそろ、日常パートをテレテレやっている時間の余裕もなく、シリアスパートに比重が寄っていく感じもあるんだろうけど。

*1:その前に雷で職務放棄しているので、ある意味台無しではあるのだが……

*2:大和型はともかく、他の第二次大戦期の軍艦がどの程度現役運用されているのかで話は変わるが。

*3:その心は「こんなこともあろうかと」

*4:うち、まだ天津風いないけど……

*5:デッドプール