日々徒然Highmount

Highmountが感じたこと、興味をもったこと、やってみたこと、ひたすら書き込んでみる。

ハイスクール・フリート第6話もやっぱりツッコミどころ満載

そろそろツッコミを入れるために見ている感が出てきたハイスクール・フリート。
展開の遅さからして、これひょっとして分割2クール?

なんか今回は過去の話との整合性や、設定の破綻がだんだん目立ってきているようなところがあって、とにかく「?」が多くなる回であった。
また、前回から指摘している、日常パートとシリアスパートのメリハリのなさが余計に酷くなってきているように思う。

冒頭の宗谷校長のシーン、いきなりツッコミどころ満載。

前回の東舞校教員艦隊の戦闘報告からだが、そもそも教員艦を最新鋭にするメリットってなんなんだろう。
海洋学校はブルーマーメイドなどの養成機関なのであるから、本来実働部隊にこそ最新鋭艦を配備するべきであって、教員に最新鋭艦を配備することに何ら意味が見出せない。
第二次大戦期の軍艦を動かしたいがための方便なのだろうが、方便を使うなら説得力をもたせようよ。

武蔵の燃料や弾薬の残量の報告を受ける下りでも、宗谷校長が疑問を口にすることに甚だ違和感が。
第2話の副長の回想シーンでは、何年前の話なのか明示されていないが(見直してないのでかなりうろ覚えだが、テロップが出てたかもしれない)、長女の真霜が女子海洋学校の学生であり、母の真雪(校長)が現役のブルーマーメイド隊員から海洋学校の教員に転じることが語られている。
当時のましろ(副長)がかなり幼いことからして、宗谷校長は教員職に就いて10年前後は経っていると思われる。
現役時代に大和の乗員経験があるかは不明だが(見直してないのでかなりうろ覚えだが、会話の中で言っていたかもしれない)、現職が校長であることからしても、艦艇への補給についての最高責任者ではあるだろうから、当然出航前の補給に関しても決裁をしているはず。
しかしウィキペディアさん曰く、9年前は大和の艦長らしいから、恐らく第2話時点で、宗谷校長の職制は大和艦長、現在は教員になって9年経っているということだろう。
となると、46cm砲の補給については当然熟知する立場にある。ならば尚更、なんであんなアホな台詞になるのだろうか。

そうこうしているうちに連絡途絶艦が増える。
比叡、鳥海、摩耶、五十鈴、名取、天津風、磯風、時津風、アドミラル・グラーフ・シュペーとの連絡が途絶。
金剛型戦艦、高雄重巡、長良型軽巡、陽炎型駆逐艦、第二次大戦期の帝国海軍の艦船は割とそろっていて、最後のシュペーは今晴風にいるドイツ娘の本来の所属艦*1
表示された画面では、更に秋月型の照月と涼月*2もロストしたことになっている様子。
健在なのは長良、浦風、萩風、谷風、晴風、浜風、舞風、明石、間宮。画面には出ていないが、給油艦風早もいる模様。
これだけ艦船の名前が出てきてもだいたい区別が付くのは、間違いなく艦これのおかげである。
健在艦を挙げるときに護衛の艦船として秋風という名前が上がっているが、これおかしくね?
秋風なる艦は風早の護衛任務に就いている艦であると推測されるが、秋風って峯風型駆逐艦だよね。なぜ一隻だけ峯風型
これは陽炎型の秋雲と間違えているのか、それとも晴風同様の架空艦なのか。

ドック入りしている艦として、山城、加賀、赤城、伊吹、生駒、その他航洋艦とのことだが、山城はともかく、加賀と赤城、そして現実には未成艦である伊吹と生駒の名前が出てきているが、航空機が発展していない世界観であることから、加賀は関東大震災の影響でキールが折れた天城の代わりに、空母へ設計変更されることなく、建造が中止されることもなく加賀型戦艦として完成しているのかもしれない。
同じく赤城も、空母へ改装されることなく、天城型巡洋戦艦のままの姿なのかもしれない。
伊吹と生駒については、鞍馬型巡洋戦艦の伊吹、筑波型巡洋戦艦の生駒なのか、それとも改鈴谷型(最上型準同型)として建造中に空母へ転換されることとなり、改装中に終戦を迎えた伊吹のことを言っているのか。その場合も空母改装を受けず、重巡として就役しているのだろう。
会話の流れからして前者のような気もするが、後者だとすると、生駒は雲龍型の未成艦ということになる。
まあ、このへんは名前が出てくるだけで、実際にストーリーに絡むことはないのだろう。
あるいは出渠が半年後というのがフラグで、後半クールに登場なのか。

晴風のシーンに移り、海に落ちた艦長とスキッパーを揚収。
おまえ誰だよ!という唐突なキャラクター登場*3、これこの作品全体的に説明不足が祟ってて、登場人物が多すぎるんだから所属と氏名のテロップくらい出せばいいのにと思う。
武蔵から逃げるのに必死で現在位置をロスト。電子機器も異常を……という会話の足元に例のネズミ。

半ば無理やり差し込んでくる入浴シーン。そして更に無理やり差し込んでくる謎のおっさんたちの会議シーン。
だから日常パートとシリアスパートを混在させてメリハリをなくすのやめろっての。
暗い照明に円卓という構図がエヴァンゲリオンのゼーレみたいだが、こいつらがこれまでの会話にも出てきていた人類補完委員会……もとい、海洋安全委員会という連中なのだろうか。
砲口径の話をするときにおっぱいを絡めるのはベタすぎるからやめ……なくてもいい。
おっさんの会話から、大和型戦艦が他にもあることが判明する。
呉にはブルーマーメイド旗艦の大和、横須賀には現在失踪中の武蔵、舞鶴には信濃佐世保には紀伊
第110号艦として建造中に空母に変更され、回航中に撃沈された信濃や、そもそも未成艦だった第111号艦も、大和型戦艦として信濃紀伊として就役している模様。
しかし大和と信濃がドッグ入り、紀伊が遠洋航海で地球の反対側というのは、運用上問題があるのでは?

医務長がなぜかひとりで原因究明。前回あたりからだんだんキャラが立ってきたな。
そして唐突に出てくる機雷。
またもやシリアスと日常をごちゃまぜにするからメリハリもクソもない。
しれっと世界大戦が起こっていなかった世界であることを示唆する会話も出てくるが、そもそも世界観に対する説明が少なすぎるので、その会話の意味すら見る側は理解できないのでは?

掃海作業中に事故。
前回艦橋を離れたことで軋轢を生んでるのに、性懲りもなく出ていこうとする艦長。
だんだん艦長と副長がタイラーと山本くんに見えてくる……
以下省略。

話がほとんど進んでないじゃないか。

 

*1:第2話で登場。

*2:にすいの凉月という表記もあるが、公文書上はさんずいのほうが正しいらしい。

*3:実はこれまでにも何回か発生している。