Macでリモートデスクトップの音を鳴らす方法を見つけた。
これまで、リモートデスクトップでWindowsやMacの操作を行うことがあったが、いくつか問題を抱えていた。
主にChromeリモートデスクトップを使っているが、ホストがWindowsのときはクライアントがWindowsかMacかを問わず、ホスト側で鳴らした音声はクライアント側で聞くことができる。
このため、ポッドキャストの編集作業などを自室にあるPCにリモート接続して行うことが結構多い。
しかし、Macをホストとしてリモート接続すると、ホストで鳴らした音声がまったく聞こえてこない。これはWindowsでもMacでも、やはりホストのMacの音がクライアント側で聞こえない。
このため、Mac側にあるデータを確認したり、編集作業に使ったりが出来ない状態だった。
TeamViewerというリモートデスクトップアプリを使うといける、という話をちらっと見て試みたが残念ながら上手くいかなかった。*1
TeamViewerはなかなか高機能なアプリケーションだが、非商用利用であれば無料で使えるのが有り難い。*2
が、切り分けをしている最中、ソフトウェア的に出力された音声をそのままライン入力にバイパスして、TeamViewerの音声機能に乗せることができれば、いけるんじゃないかとふと思う。*3
そこでソフトウェアミキサーアプリを探したところ、実況動画とかを作るときに使う定番でSoundflowerというアプリがあるらしい。
El Capitanでは上手く動作しないという話もあるようだったが、現在GitHubで公開されている2.0b2というバージョンであれば利用可能らしい。*4
インストールして、最初はTeamViewer側の音声設定でSoundflowerの仮想音声デバイスに切り替えてみたが、クライアント側からの操作でホスト側の音声ファイルを鳴らしてもうまくいかない。
そこで、システム環境設定を開き、入出力デバイスをそれぞれSoundflowerの仮想音声デバイス*5を選び、改めてクライアントから音声を鳴らすと、見事クライアント側でホスト側で鳴らしている音声が鳴ってくれた。
なお、音を聞くためにはホスト・クライアント双方で音声機能をスタートし、ホスト側ではマイクオン、スピーカーミュート。クライアント側ではマイクミュート、スピーカーオンにしている。
仮想マシンでWindows 10を起動して、音を鳴らしてもちゃんとクライアント側で鳴ってくれるので、ちゃんと成功しているようだ。
リモートデスクトップを使わない時は、通常の内蔵デバイスにしておけばいいし、リモート接続後に設定を切り替えればいいだけなので、これはなかなか利便性が高い。
ようやく懸案事項が解決したので、今後ますます活用したいところ。