日々徒然Highmount

Highmountが感じたこと、興味をもったこと、やってみたこと、ひたすら書き込んでみる。

富士通の居眠り運転防止デバイスを買ってみた。

先日偶然に、富士通ユビキタスウェアが販売している居眠り運転防止デバイス「FEELythm(フィーリズム)」が格安で販売されているのを発見。
以前から居眠り運転防止デバイスには興味があったので、いい機会と思って購入。

数日後に到着したFEELythmは意外と薄い箱に入っていた。

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写真にあるように、ジャストシステムのオンラインショップで購入。

ちなみに今回販売されていたのは、スマートフォンBluetoothで接続して利用する「スマートデバイス スタンドアローン型」というタイプらしい。
他にも車載器やスマートフォンで情報を収集し、SaaSの管理システムと連携して運用するシステムもあるらしい。*1

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本体はそこそこ大きい。製品は本体と充電器、microUSBケーブルと冊子類。
冊子に記載されているQRコードから専用アプリダウンロードサイトに行って、スマートフォンにアプリをインストールして利用することになる。
ちなみにAndroid専用。iOSは連携用アプリはないようで、iOSでは利用できないっぽい。

Android専用ということで、富士通製デバイス(ARROWS)が推奨デバイスになっているものの、Samsung Galaxy S7 edgeでも問題なく動いているので、アプリさえ動作すればARROWS縛りということはないと思う。

 

www.fmworld.net

商品概要は製品サイトを見てもらうのが一番早そうなのでこちらを参照いただくとして、本体は鎖骨のあたりに幅が広い部分が当たるように装着して、左耳の耳たぶにクリップを装着する。
このクリップには耳たぶの血管の脈波を測定するセンサーがついており、この脈波情報を独自のアルゴリズムで解析して、ドライバーの眠気などを検出するという仕組みらしい。
眠気やその予兆を検知すると、アプリからの音声警告と、本体のバイブレーションで注意喚起をするという仕組み。

 

購入直後に長距離移動をする機会が複数回あったので、さっそくFEELythmを装着して運転してみた。
利用が多くなるほどドライバーの情報を学習して、検出精度が上がるらしい。
とりあえず使ってみると、確かに少し疲れてきたかなというタイミングで予兆警告を発してくれる。
本格的に眠気が来る前に予兆を検知して、早めに休憩をとるというのがこのデバイスの正しい使い方なのかもしれない。
使ってみた範囲では、実際に本格的な眠気を正確に検知するかというとそうでもなくて、本格的に眠くなる前に眠気警告を発したり、逆に本当に眠くなっているのに眠気警告を発しないということが頻繁に起こった。
学習を繰り返すとこの精度も上がるのかもしれないが、前述のように予兆を早めに察知して積極的に休憩するという使い方で、そもそも眠くならないようにするという(ある意味正しい)運用を推奨する。

しかしこのデバイス、結構バイブレーションは強いので上着を着ていても振動は伝わってくるものの、襟などにセンサーのケーブルが引っかかって、クリップがずれてしまってクリップを正しく装着するよう促されるのがちょっと鬱陶しい。
あまり厚着をしないこれからのシーズンより使いやすくなるのではないかと思うが、ケーブルの取り回しは少し気にしておいたほうがよさそう。
耳たぶに挟む関係で鬱陶しかったり痛かったりするのではないかという懸念はあったものの、実際に使ってみると挟む場所によっては痛みを感じるが、痛い場所が必ずしも脈波測定に適した場所ではないようで、痛みを感じない場所でも脈波が測定できる場所は存在する。強く挟むわけでもないので、しばらくすると挟んでいるのもあまり気にならなくなるが、前述のようにケーブルを引っ張ったときは少し鬱陶しい。

 

居眠り防止デバイスとしては、鬱陶しさを感じない場所にセンサーを装着する方式のものか、瞬きや眼球の動きで眠気を検知するメガネ型のデバイスのほうが使い勝手はいいのかもしれない。
しかしお手軽にスマートフォンとペアリングしてモニタリングをするというなら、こういう形式もありなのかもしれないが、今回のように格安で販売されているようなときでないと、わざわざ購入はしないかなぁ……というのが本音だったりする。

 

*1:ちなみに前者と後者ではデバイスの色が違う。前者はもともと一般への市販も想定していたことが伺える