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日々徒然Highmount

Highmountが感じたこと、興味をもったこと、やってみたこと、ひたすら書き込んでみる。

MacBook Pro Late2016発表

Mac オレはこう思ったんだ。

日本時間10月28日午前2時(現地時間10月28日午前10時)、ついにと言うべきか、それともようやくと言うべきか、AppleからMacBook Pro Late2016が発表された。
(外部記事リンク)
事前の噂ではMacBook Airも発表されるとか、iMacも……とか言っていたが、結局それらは発表されていない。

ハードウェアの仕様としては、13インチモデルと15インチモデル、13インチモデルは今回新たに搭載されるTouch BarとTouch IDを搭載したタイプと、それらを搭載せず従来型のファンクションキーを搭載するタイプに大別され、15インチモデルにはTouch BarおよびTouch IDの非搭載モデルの設定はない。
従来モデルより薄くコンパクトであることが売りの一つ。ちなみに色はシルバーとスペースグレイの2色になった。

 画面は解像度は13インチモデルで2560×1600、15インチモデルで2880×1800のRetinaディスプレイであることは変わらないが、額縁が狭くなり実際の見た目は大きくなったように見えるかもしれない。

このあたりは各仕様共通なのだが、13インチモデルではそれ以外の項目でTouch Bar搭載モデルと非搭載モデルで仕様が差別化されている。

非搭載モデルのCPUはデフォルトでCore i5 2GHz、BTOCore i7の2.4GHzを選択できる。
搭載モデルではデフォルトでCore i5 2.9GHz、BTOではCore i5 3.1GHzまたはCore i7 3.3GHzを選択可能。

 

メモリはどちらもオンボードで8GB搭載、BTOで16GBにすることが出来るのだが、搭載しているモジュールに差がつけてあり、Touch Bar非搭載モデルが1866MHz駆動であるのに対して、搭載モデルは2133MHzで駆動する。
内蔵グラフィックも、非搭載モデルはIris Graphics 540であるのに対して、搭載モデルはIrisGraphics 550だったり。

そして今回のMacBook Proは外部インターフェースも刷新され、USB Type-C / Thunderbolt 3を搭載しているが、搭載数がTouch Bar非搭載モデルでは2つ、搭載モデルでは4つと差別化が図られた。

Touch Bar非搭載モデルは13インチの廉価モデルというよりは、どちらかというとMacBook Airの代替という位置付けなのかもしれない。
MacBook AirMacBookMacBook Proに吸収統合され、MacBook Airというブランドネームは消滅する可能性も。
すでにMacBook Airの11インチモデルは販売を終了し、オンラインストアからはなくなってしまっており、今のところ13インチモデルは残っているようだが*1、これもいずれMacBook Proに統合されるのかもしれない。*2

本命はあくまでTouch Barを搭載する13インチモデルと15インチモデルということだろう。だからこそ13インチのTouch Bar搭載モデルのほうが上位スペック機として設定されている。

15インチモデルは搭載CPUが13インチよりも上位のものが設定されているのと同時に、内蔵グラフィックだけではなく、AMD*3Radeon Proという、Polaris世代のGPUを搭載。
MacBook Proも15インチモデルにGeForce GT650M / 750MやRadeon R9 M370Mを搭載したりしているので、このへんは13インチとの性能的差別化として継承されているのだろう。

 

さてさて。
駆け足でスペックを追いかけてみたものの、概ね事前のリーク情報や噂の通りであり、あまり斬新さがないという印象でもある。*4

金額面は1ドル約99円というレートで計算されているようで、これまで国内で販売されていたMacよりはややお買い得感があるように見えるが、元々がかなりお高いので、あまり安いという印象はない。
ちなみにレート換算を見直したためと思われるが、MacBookなど既存モデルが2万円前後値下げされる価格改定も行われているそうだ。

充電はMagSafeがついに廃止され、MacBookと同様のUSB Type-C充電になった。MacBookと違って、充電中にUSB Type-C / Thunderbolt 3ポートが使えなくなるということはないので、その点はいいんだが、既存のUSBメモリを使うのにわざわざ変換ケーブルを持たなくてはいけないという煩わしさが生じるのは否めない。
これまでTimeMachineに使っていたUSB-HDDを使うにも、変換ケーブルがないとそもそも繋げないじゃないか。
せめてUSB 3.0ポートが一つでもあれば、旧モデルからの移行を容易たらしめると思うのだが。

また、今回はご丁寧にSDカードスロットまで廃止してくれたので、写真や動画撮影を頻繁に行い、MacBook Proで保存や編集を行っているという人にとって大変不便なことになっている。
カードリーダーをUSB変換ケーブルとともに常にMacBook Proと一緒に持ち歩くか、そもそもデータの受け渡し手段を変える必要に迫られるのではないか。
私個人としても、撮影した動画などを現在使っているMacBook Pro Mid 2014のSDカードスロットで受け渡しをしているがために、Late 2016は代替機としてはしんどいなという印象を抱いてしまうほどである。

更に言うと、Touch Bar搭載モデルだと、ファンクションキーを廃止してくれたがために、もれなくESCキーまでなくなってしまっている。
ESCキーの機能自体はTouch Barに表示されるようなのだが、物理キーが消滅してしまうというインパクトはキーボードを打ちまくる職種、物書きやプログラマーにとっては深刻なのではなかろうか。*5

うーん、なんだろう、このいまいちスッキリとしない感じ。
これほど必要性が高いものを根こそぎぶった斬るとは思いもしなかったが、まさかこれがhello againの意味するところ?
hello againとは今回の発表会のタイトルであり、初代iMacのときにも使われたキャッチコピーでもあった。
初代iMacといえば、シリアルポートやSCSIポート、フロッピードライブを全廃し、代わりにUSBを初めて搭載したというものだった。
あのときも既存デバイスを切り捨てることによる、ユーザーの不便は語り草であった。*6
今回もユーザーの不便覚悟でインターフェースの刷新を図ったということなのかもしれないが、あの時とは些か以上に状況が違うようにも思われるのだけど。

この発表があるとわかっていながら、私はゲーミングノートPCを買ってしまったわけだけど、幸か不幸か、そのことで地団駄を踏む羽目にはならずに済んだように思う。
正直な感想として、今回の発表内容だと、Mid 2014から無理して買い換えるほどのアドバンテージは見いだせないなと思い、まだしばらくはWindowsマシンへの投資を継続しても大丈夫かなという思いを持つに至っている。

現物を触ってみてから改めて評価したいところではあるが、買うとしてもちょっと先の話かもしれないなぁ。

 

*1:いつの間にかしれっとメモリが8GBに増強されている

*2:なお、旧MacBook Pro 13インチのHDD搭載モデル、Mid 2012も販売を終了したらしい。

*3:つい「ATIの」と書きたくなってしまうのは悪い癖である。

*4:これだから事前リークって嫌いなんだ。

*5:ESCキーを多用するVim使いに喧嘩を売っている、という話も聞こえてきてるが。

*6:あの頃Macが欲しいと思い、iMac購入はかなり真剣に考えたが、直後に色々と考え直さざるを得ない境遇になった。懐かしいような、もう忘れたいような頃の話。