日々徒然Highmount

Highmountが感じたこと、興味をもったこと、やってみたこと、ひたすら書き込んでみる。

「ハイスクール・フリート」はどんでん返しなく終わった。

ここ最近なにかと忙しく、割と見るのを後回しにしていた「ハイスクール・フリート」であるが、ついに先日最終回を迎え、昨晩未視聴分をまとめて見終わった。

率直な感想を言ってしまうと、期待はずれというか、予定調和のままで終らせてしまったというか。
そこに視聴者を喜ばせるようなどんでん返しはなかったな……と。

後半になってキャラクターの掘り下げをやるという、あまりに遅きに失した感すらある展開に甚だ疑問を覚える。
これが分割2クールとかならまだいい。前半クールはある程度の盛り上がりで終わって、後半クールで大どんでん返しと熱いクライマックスがあればそれでちゃんと回収できるだろう。
しかし明らかに尺が足りてない。前半やるべきような話を後半に持ってきたせいで、いろんなものを消化できないまま唐突にクライマックスに放り込まれてしまう。
「なんじゃこりゃ」の一言しか沸いてこない。

最後の方はブルーマーメイドの統率の取れた艦隊展開くらいしか見るところもなく、それすらも武蔵に有効打を与えるでもなく、結局は手痛い打撃を食らって終わり。
武蔵艦橋に立てこもっている、艦長以下数名がなぜそこに至ったかの説明回想も、もはや今更やるの?という感じすらある。

で、結局晴風の出番。完全に予定調和だが、やらないと終らないんだから仕方ない。
なんか唐突すぎるほど唐突に宗谷校長の凄い逸話が出てきたけど、いやいや、それほどの逸話を持ってるんなら、もっと生徒から畏怖される存在でなきゃいけなかったんじゃないのコレ?
しかも一人で何かやろうとしてるけど、最終的に晴風が解決しちゃったもんだから出る幕なし。なんなん。

そもそも陽炎型駆逐艦単艦で大和型戦艦に立ち向かおうというのが荒唐無稽だが、案の定ズタボロにされて総員離艦準備が命じられる直前に。
ちなみに晴風はアドミラル・グラーフ・シュペー救出後の修理で主砲を長10cm砲からMk39 5インチ単装砲に換装。*1

で……はいはいわかってました。
古庄教官座乗のインディペンデンス級沿海域戦闘艦(教員艦)「天神」以下、比叡、舞風、浜風などの横須賀女子海洋学校所属艦と、ゼー・アドラー基地に帰ったはずのアドミラル・グラーフ・シュペーという、元感染者艦隊が参上。

再び攻勢に転じ、第七管区海上保安本部も真っ青の強行接舷。で、解決。
てか、校長から「攻撃は1回のみ」と厳命されてるのに、それはどうなったの。

揚々と横須賀港に戻った一同だったが、乗員を降ろしたあと、晴風轟沈。
無茶をすれば轟沈する、艦これで轟沈ショックを経験した提督諸兄にとっては刻み込まれた教訓であるが*2、コレに関しては「まぁ、そうなるな」の一言。

……ってちょっと待て!!それで終わりかい。

今回の騒動の元凶となった連中の処分はどうなった。損耗著しい横須賀女子海洋学校の今後はどうなる。ドックに入渠中だった艦船の活躍の場はどうするんだ。
なんかもう風呂敷広げるだけ広げて、畳む間もなく打ち切りになったかのような酷い有様なんだけど。

これ……もうOVAにも出来んだろ。

最後の展開はなんかもう事前にある程度予測できてしまう感じで、驚きも何もあったもんではないし、轟沈もあり得るなという感じでもあるんで、予定調和のままで終わってしまったという物足りなさがどうしても先に立ってしまう。

もう少し骨太な感じも期待できる素材なだけに、調理が悪すぎて台無しになっているような感じすらあり、甚だ残念。

……なんだかなぁ。

 

*1:あまり活躍せず……

*2:「如月轟沈」はまた別の話な。