日々徒然Highmount

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ダイハツ、FF商用車「ハイゼット キャディー」を発表

なぜか、以前書いた「28日後…」と「28週後…」の記事が異様にアクセス数を伸ばしているんだけど、何が起こったんだろう……

ついこのあいだ、うちのハイゼットカーゴを車検に出してきたばかりだが、担当営業と話をしていたら、こんな話が出た。

なんでも、三菱の燃費不正とスズキが国の基準に合致しない燃費試験を行っていた問題の影響で、軽自動車の市場全体が冷え込んでしまっているのだという。
ダイハツも「おまえンとこもやってんじゃねーの?」的なことを言われてしまうらしい。

三菱のあからさまな不正とスズキの不適合問題を一緒くたに批判するのは甚だ違和感があるが、まあスズキも基準に適合しないやり方をしていることそのものは問題だろう。*1
これらからOEM供給を受けている日産は災難としか言いようがないのかもしれないが、ダイハツや、ダイハツからOEM供給を受けるトヨタやスバルも巻き添えを食ってしまっているとは思わなかった。
このぶんでは、ホンダも同じような感じなんだろうか。

さて、そんなタイミングではあるが、突然「ハイゼット キャディー」なる新型車が発表された。

www.daihatsu.co.jp

このタイミングで新型車投入、なかなか思い切ったなと思ったが、よく見てみると……

ウェイクだよ!!

軽乗用車ウェイクのボディをほぼそのまま流用、フロント二座のみにしてリアの二座は撤去して荷室として軽商用車登録としたもの。
ウェイクの商用版ではあるが、商用バンのハイゼットの名前を冠するという、予想外の展開になった。

さて、ウェイクといえば、2009年のコンセプトカー「デカデカ」、2013年にスタイルを改めたコンセプトカー「デカデカ」を経て発売された、タントとは異なりユーティリティー性を重視したハイトワゴン。
プラットフォームはタントのものを流用しているというが、タントがキャビンスペースを重視しているのとは差別化が図られている。

response.jp

e-nenpi.com

ただ、タントと差別化は図っているものの、タントを選ばずウェイクを選ぶ人は割と限られてしまうのか、あまり販売は芳しくないと聞く。
どうせなら、かつてのネイキッドのように、あるいは現行コペンのように、外装を簡単に取り替えられる設計にして、とことんカスタマイズできる車にしたら、もっと個性が際立ったのではないかと思わないではないのだが。

当然ウェイクを商用に仕立てただけなので、ハイゼットの名前を冠してはいても、駆動方式はFF。
ウェイクを流用したおかげで、軽商用車としては初めて衝突回避支援システム「スマートアシストⅡ」を搭載。それ以外にもこれまでの軽商用車とは明らかに毛色が違う。
が、一方でウェイクを流用したせいで、商用車としては価格が高額で、最下位グレードでさえ本体価格が税抜き110万もする。
本体に110万出せるなら、ハイゼットカーゴなら最上級のクルーズターボが買えるのでは……と思わないではなく。

ハイゼットキャディーの立ち位置がすごく中途半端に見えてしまうのだけど、リアシートは撤去するのではなく、ハイゼットカーゴのベンチシートのように、折り畳むとフラットになる簡易シートとして残しておけばよかったのにとも思うし、最大積載量が150kgとのことで、ざっとヒト二人分、本当に軽い荷物しか積載できない。
例えばハイゼットデッキバンなら、プラス100kgの250kg積載できるうえに、背が高いものも載せられるんだよね。

諸々見ていると、ウェイクが売れないから、テコ入れで商用バージョンを用意したんじゃないの?と思いたくなってしまうが、やはりそこに言及した記事があって笑ってしまった。

autoc-one.jp

しかしやはりこういう車が出てきたからには、存在意義を見つけたくなってしまう。
そこで思いついたのが、ウェイクベースの軽キャンピングカーを検討している人にとっては、より安価にベース車両を入手出来ることにならないかと。
リアシートが必要な場合はこの限りではないけど、ウェイクと違って自動車税は5000円だし、初回車検が1年短い2年であることを除けば、意外に悪くないのではないかと。
かく言う私が、ハイゼットカーゴに乗り換えて、自動車税が改正前の4000円で済むし、乗用車よりも小回りが利いて荷物が載るのが便利で経済的すぎて、次乗り換える時も軽商用車でいいかなと思ったり。

……無理やりなのはよくわかっている。

うーん、売れるのかなこれ。

 

*1:カタログ燃費より実燃費の方がいいから云々という意見は、事の本質を見誤っていると思っている。