モッサロイドはGPUで化ける?
先日のF-04G導入で、ドコモ回線の運用端末を変更しているが、そのついでに運用から外れて久しいXperia SPの初期化を行った。
初期化が済んでアプリのインストールなどを行っていたが、この端末の悩みの種であるプチフリーズに悩まされる。
以前切り分けを行った際、CPUがフル回転状態に陥った時に固まっているようだというところはつかめていたので、その辺をどうにかすれば動作が改善するとは漠然とは考えていた。
そんなとき、なんとなく開いた「開発者向けオプション」で、たまたまGPUレンダリングの項目が目に入った。
基本的には、デフォルトで有効になっていない項目はよほど必要がないと有効にしないことにしてて、GPUレンダリングは一部のアプリで不具合が起こるとの事だったので、これまではどの端末でも有効にしていなかった。
しかし、画面の描画演算をGPUで行う比率を上げれば、CPUの使用率を下げられるはずで、試す価値はあるかなと思った。
早速、「GPUレンダリングを使用」と、「HWオーバーレイを無効」にチェックを入れてみる。
すると、なんということでしょう!
これまで悩まされたプチフリーズがほとんど出なくなってしまったではないか。*1
CPU-ZでCPUの負荷率(CPU load)を見ると、設定前はほぼ100%近くに貼り付き気味だったのが30%前後で安定するようになったから、これは予想以上に変わる。
もっと早くに設定するんだった。
さて、モッサロイドといえば、もっさり動作とバッテリー消費の早さに目下悩まされているのがF-04G。
こちらも原因を切り分けてみると、CPUの負荷率が上がり気味の時にバッテリー消費が跳ね上がるのと、発熱を抑制するためにクロックダウンして動作がもっさりしているのではないかと思われた。
であれば、GPUに描画演算を渡すことでCPUの負荷率を下げれば、もっさりとバッテリーの爆減りから解放されるかも?
ということで、早速設定してみる。
とりあえずほぼ1日使ってみたところ、Xperia SPほど劇的な結果は出ないが、CPU負荷率が少し下がったことで、発熱が若干落ち着いているように感じられる。*2
GPUの稼働が上がると、バッテリーの消費が上がりそうなもんだけど、Battery Mixでグラフを見てみると、若干ではあるがバッテリーの減り方が穏やかになっている。
CPU-Zで確認すると、CPU負荷率がやや下がっているので、Snapdragon 810の場合GPUを回すより、CPUの負荷が上がるほうがバッテリーと動作への影響が大きいのかもしれないと感じた。(GPUを多少回しても、CPU負荷を上回るほどは消費しないのではないか)
肝心のもっさり感については、完全には解消されるわけではないものの、設定前に比べるとかなり改善傾向だと思う。
数日経過を見てみようと思うが、とりあえず良い方向に向かいそうではある。
前述のとおり、アプリによっては影響が出るとのことなので、番人に適用できる設定ではないが、もっさり感に悩まされたら試してみてもいいかもしれない。